【受講レポート】但馬牛アンバサダー育成講習会を受講しました!
こんにちは、平山牛舗の平山です。
このたび、「但馬牛アンバサダー育成講習会」を令和7年6月4日から7月16日までの期間で、但馬牧場公園にて受講いたしました。
自社で扱う“但馬牛”について、より深く、正確な知識を得ることができた大変有意義な機会でした。
この記事では、講習会の概要とともに、実際に参加して感じたことをお伝えいたします。
◆ 但馬牛アンバサダー育成講習会とは?
但馬牛(たじまうし)は、兵庫県但馬地域で古くから飼育されてきた、日本の黒毛和牛のルーツとも言える存在。
その血統の純粋さと品質の高さから、全国の和牛ブランドの基礎にもなっています。
「但馬牛アンバサダー育成講習会」は、こうした但馬牛の魅力や価値を、正しく・自信をもって発信できる人材を育てるための講座です。
受講者は、地域の精肉店、飲食業関係者、生産者、観光業など、但馬牛と関わる幅広い分野の方々。
私もその一員として参加させていただきました。
◆ 講座の内容(全4回)
回 | 日程 | 主なテーマ |
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第1回 | 6月4日 | 世界農業遺産認定について / 但馬牛の基礎知識(1) / 但馬牛の味の特徴 |
第2回 | 6月18日 | 但馬牛の基礎知識(2) / 五味テスト / 但馬牛と他県産黒毛和牛の比較(焼き) |
第3回 | 7月2日 | 但馬牛の生産現場について / 但馬牛を育んだ但馬地域の環境・文化 |
第4回 | 7月16日 | 但馬牛・神戸ビーフのブランド管理と個体識別情報の見方 / 但馬牛の美味しさの伝え方 / 理解度確認試験 |
◆ 特に印象に残ったポイント
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但馬牛は黒毛和種の源流
今、日本で出回っている黒毛和牛のほとんどが、但馬牛の血統を受け継いでいます。
世界的にも珍しい「純血」管理がなされており、兵庫県の“文化財”とも言える存在です。 -
味覚体験で感じた違い
焼き比べ・ゆで比べの実習では、他産地の和牛と但馬牛の“香り・脂・食感”の違いを五感で体験。
「上品なコク」と「しつこくない脂」に改めて感動しました。 -
但馬牛の美味しさの根拠
「但馬牛はなぜ美味しいの?」「他の和牛と何が違うの?」
そういった疑問について、科学的なデータや歴史に基づいた答えを学ぶことができました。
◆ 今後に向けて
今回の講習会を通じて、私自身が「但馬牛のアンバサダー」として、自信を持ってその魅力を語れるようになりました。
この学びを、今後の店舗運営やホームページでの情報発信に活かし、但馬牛の価値をより多くのお客様にお届けしていきたいと考えています。
今後のブログ予定
- なぜ但馬牛は美味しいのか?── 科学とデータで紐解く「美味しさの秘密」|但馬牛アンバサダー育成講習会レポート①
- 但馬牛の流通管理システムについて|育種価とは?個体識別番号の使い方は?|但馬牛アンバサダー育成講習会レポート②
- 生きた牛の見方(生体観察)、プロから学ぶ牛の目利きの方法|但馬牛アンバサダー育成講習会レポート③
- 世界農業遺産 兵庫美方地域「人と牛が共生する美方地方の伝統的但馬牛飼育システム」について|但馬牛アンバサダー育成講習会レポート④
◆ 最後に
「知っているつもり」だった但馬牛の魅力を、改めて見つめ直すことができた今回の講習会。
ただ美味しいだけでなく、その背景にある歴史や文化、育てる人の想いまで伝えてこそ、本当の“食の提案”になると感じました。
これからも、但馬牛の魅力をお客様へ丁寧にお届けしてまいります。